読者の皆さんは、海外旅行でトルコに行かれたことあるでしょうか?トルコという国は、過去に日本で海難事故に遭遇して以来、日本からの援助がキッカケ親日国となりました。
ト ル コ 共 和 国 の プ ロ フ ィ ー ル
トルコといえば、観光地や料理などが人気があると聞いていますが、最初にトルコという国家の概要をまとめましたので、ご説明させていただきます。
(1) 正式国名:Turkiye Cumhuriyet
(2)主要都市:アンカラ、最大の都市:イスタンブール
(3)公用語:トルコ語 通貨:トルコリラ
(4)大統領:レジェップ・タイイップ・エルドファン
(5)人口:8,4000,000人(世界18位)
(6)国民総生産(pppレート): 2020現在 2,50,000,000$(世界15位) 国民1人当たり 30,000$
(7)国土の面積:783,000k㎡(世界37位)
(8)トルコの位置:南ヨーロッパと西アジアに接する位置で、北は、黒海、西や南は、エーゲ海に 接している。
隣接する国として西側にはブルガリア、ギリシャ。東側では、ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン、イラン、イラク、シリア。
エ ル ト ゥ ー ル ル 号 遭 難 事 故
明治時代(1890年)に起きた[エルトゥールル号遭難事故]。
1887年、小松宮彰仁同妃両殿下によるトルコへの公式訪問の返礼として、1890年、(明治天皇に親書を手渡しに)トルコから親善使節団が派遣されました。
親善使節団が、帰路に出航し、途中の和歌山県串本町の沖でトルコの軍艦:エルトゥールル号が台風に遭遇し、座礁・沈没してしまいます。
この遭難事故で乗員656人のうち死者・行方不明者が、587人に上り、海難事故でも歴史上最大級の出来事といわれています。
この乗員の人達を救助したのは、(和歌山県串本町の)地元の島民の人達でした。
海岸に漂着した乗員を発見したのを、きっかけに不眠不休で生存者の探索をして、負傷者などの救護活動を熱心に行いました。
こうした献身的な救護活動の甲斐があって、69人の大切な命が救われたのでした。
実 業 家 : 山 田 寅 次 郎 の 活 躍
明治政府は、和歌山県での遭難事故の連絡を受けて、明治天皇の意向より現地に医師や看護師を派遣しました。
エルトゥールル号の生存者は、神戸で手当てを受けて、全員が無事回復しました。全国からは、義援金や物質が贈られました。
生存者は全員が日本の軍艦2隻に乗船して、トルコに帰ることができました。
実業家:山田寅次郎は、エルトゥールル号の犠牲者の遺族に対して、義援金を送ろうと計画しました。
彼は、日本全国で講演を行い、現在の価値で約1億円にもなる寄付金を集めて、トルコに渡りました。
山田寅次郎は、トルコの士官学校で日本語や日本文化を教えたり、両国の貿易事業を立ち上げたりして、両国の交流に尽力していました。
ト ル コ 、 日 本 共 に 地 震 発 生 時 の 援 助
1988年、日本がトルコに経済協力をして、ボスボラス海峡を結ぶため、建設された吊り橋『第2ボスボラス大橋』、海底鉄道トンネルを建造する仕事等は、トルコの人には認知されています。
特に地震の多いトルコでは、ボスボラス大橋は、全長約1,500mで建造され、〔免震〕の機能が導入されています。
2011,03,11、日本では、東日本大震災が発生しました。トルコから32人の救援隊の他缶詰6万8,800個、水18.5トン、毛布5,000枚が贈られました。
ニューヨークのトルコ-コミュニティは、1,600万リラの義援金に加え、3万ドルを寄付しました。また、トルコ大使館では、チャリティーバザーも開催されました。
2011,11及び2020発生したトルコ国内での東部地震、トルコ沖地震でも日本から恩返しの経済支援があり、お互いの支援によって深い絆を結んでいます。
友 好 ソ ン グ「 飛 ん で イ ス タ ン ブ ー ル 」
1978年、『飛んでイスタンブール』という歌謡曲が、大ヒットしました。その曲のヒットで有名になった女性歌手は、庄野真代さんです。
日本とトルコの友好ソングであるこの曲は、作詞が、トルコ人の夫をもつ和歌山県出身の及川眠子さんです。作曲も和歌山県出身の蛾乃木ユウイチさんです。
120年の時間を経ても、トルコと日本(和歌山県)の絆が歌によって、蘇りました。
ト ル コ へ の 空 港 便 紹 介
この記事をお読みになる読者の方にも、観光で海外旅行に行かれる方もおられるかと思いますが、治安が良い国への旅をしたいと思われた方いませんか?
日本からのトルコに就航する航空会社:5社を紹介します。
(1)ターゲッシュ・エアラインズ(トルコ航空)
トルコの国営航空会社で、日本からの直行便を出している唯一の航空会社です。現在、日本の空港で就航しているのは、羽田のみで、成田、関空もいずれ就航予定です。
トルコまでのフライト時間は、約13時間の長旅ですが、客席:エコノミークラスで、フットレスト付きシート、ビジネスクラスならマッサージ機能付きシートが付いていますので、ゆったり快適にすごせます。
また、他の機内サービスでは、全座席に設置されたモニターで最新の映画や75万曲を超える音楽、テレビ番組、ゲーム、トルコを紹介するドキュメンタリー作品などの様々なコンテンツが楽しめます。
タルキッシュ・エアラインズの機内食は、トルコ料理はもちろん和食も出ますので、美味しいことが評判になっています。口コミでも、評価が良いので、いざ搭乗する時の楽しみの一つとなることでしょう。
(2)カタール航空
カタールの航空会社としてトルコ行きの便があり、就航は、成田、羽田、関空の3空港から利用できますが、カタールの首都:ドーハを経由して向かいます。
(3)大韓航空
日本からの就航は、成田、関空、中部、岡山、新千歳、福岡の6空港から韓国の仁川(空港)を経由して、トルコへ向かいます。
(4)エティハド航空
アラブ首長国連(UAE)に本拠とするエティハド航空は、成田、中部から(UAE)首都アブダビを経由して、トルコの便があります。
(5)エミレーツ航空
アラブ首長国連邦(UAE)を本拠とする航空会社で、成田、羽田、関空発、ドバイ経由してイスタンブールに向かう便があります。航空会社のサービスの格付けランキングでも、上位にランクされていて、サービス品質の高さに定評があります。