アマゾン川の自然環境をイメージするものとして、ピラニアという魚が泳ぐ川の印象があります。
しかし、アマゾン川は、ブラジル一国にとどまらない長さがあり、季節によって様相が変わります。
どの様に変わるか興味深いものでして、アマゾン川及び沿岸地域の移り変わりを紹介して行きます。
世 界 最 長 の 黒 い 水 の 流 れ
誰もが知っている南米のアマゾン川。川の水の色は、薄いコーヒーのように黒く見えると言われています。
アマゾンでは、熱帯雨林で植物が多く、その植物が沈んで、それが分解して、水に溶け込んで、水の色が黒くなるそうです。
アマゾン川は、ブラジルと周辺国の熱帯雨林を流れ、大西洋に注ぐ世界最大規模の河川である。
ア マ ゾ ン 川 の 基 本 情 報
各 項 目 | 情 報 内 容 |
川の長さ | 6,516km |
平均流水量 | 209,000m/s(河口) |
流水面積 | 7,050,000㎢ |
水源地 | ミスミ山 |
水源地の標高 | 5,597m |
河口の海洋 | 大西洋 |
流域の国家 | ブラジル62.4%、ペルー16.3%、ボリビア12%、コロンビア6.3%、エクアドル2.1% |
世 界 最 大 の 面 積 の 砂 丘 : レ ン ソ イ ス
レンソイス・マラニャンセス国立公園では、雨季の後半6月~乾季の前半9月までは、大小様々な湖が現れます。
この時期にこの絶景スポットを求めて多くの観光客が訪れます。
レンソイスとは、ポルトガル語で”シーツ”を意味します。大地に広げた真っ白なシーツのように見えるということが言葉の由来です。
世界最大を誇る砂丘の面積:1,550㎢。
ア マ ゾ ン 川 :景 色 の 移 り 変 わ り
アマゾンには、はっきりとした「優良な季節」がなく、アマゾン川の玄関口のマナウスの町は、赤道直下に位置するため、季節が雨季(12月中旬~6月上旬)、乾季(7月~12月上旬)に分かれます。
気候によって引き起こされるアマゾン川の水位の上下差が最大10m以上にも達して、その水位の増減により、見える風景が変わります。
アマゾンへのアクセスについて、日本~サンパウロ経由で、マナウスへ行きます。アマゾン観光は、オプショナルツアーを申し込むのが、一般的です。
ア マ ゾ ン の 世 界 遺 産 情 報
情 報 項 目 | 情 報 内 容 |
登録名 | 中央アマゾン保全地域群 Central Amazon Conservation Complex |
国名 | ブラジル |
登録年 | (西暦)2000年 |
世界遺産分類 | 自然遺産 |
ベストシーズン | 通年 |
日本との時間差 | 13時間 |
飛行時間 | (中央アマゾン保全地域群には、入れないので、)マナウルまで想定、31時間 |
平均予算額 | 56万円~ |
旅行滞在日数 | 9月~ |
ア マ ゾ ン : 船 旅 の 楽 し さ
アマゾンのクルージングについて、”アマゾン川のクルーズの魅力:旅行会社アイクルーズ”の記事を活用させて頂きました。
河 口 域
河口域には、雨季に当たる2月~4月の大潮が発生する時期に、川の水位も5mも超えた大西洋からの海水が、上流に向かって6~8kmも逆流する現象(ポロロッカ)という自然現象が現れます。
中 流 域
河口から上流に向かって1,700㎞、アマゾン川本流とネグロ川の合流する付近には、ブラジル北部の経済の中心地の町があり、観光の拠点都市:マナウルがあります。
河口より標高差わずか30m高い中流域では、穏やかに流れるアマゾン川を眺められる。
支流では、ジャングル探検もできるし、クルーズ船の遡上ができるのもマナウスまでです。
源 流 域
河口から上流に向かって3,700km、標高106mの地点には“陸路では行けない最大の都市”で、ペルー国内で50万人が暮らす都市:イトキスがあります。
川イルカやピラニア釣りが楽しめ、アマゾン地域の鳥類や昆虫類に出会えるのが、この町のポイントとなります。
サ ー フ ィ ン 大 会
2022,08,22 NHK BSで”自然の驚異:ポロロッカに日本のサーファーが挑む「サーフィンポロロッカ」”で放送の記事を活用させて頂きました。
ポロロッカとは、南米のアマゾン川で起こる逆流現象であって、日本では海嘯とか潮津波と呼ばれるものである。
1990年以降、ポロロッカを観光資源にしようと、波乗り大会が開催されている。この大会では。「ポロロッカの王者」と呼ばれるブラジルのサーファー:セルジオ・ラモス選手も出場していて、日本選手は、2022年に1位に輝いた田中樹選手が出場していました。
アマゾン川では、毎年繰り広げられるサーファー大会には、選手たちと自然環境との闘いが注目されています。