NHK大河ドラマを以前、1年間通して夢中になって、視聴したことがありました。
登場人物が、どこにでも存在する人柄です。主人公は、子供の頃から劣等感を持っていながら、知恵を絞って、難儀な出来事を乗り越えるシーンを見たら、何とも言えない醍醐味でした。
また、ドラマ終了の後でその県の各地の観光地を紹介していて、主人公の生まれ故郷や歴史上の事件が起きた場所が説明されていて、興味が更に湧いてきて、来週のロケ地の説明がいつも楽しみにしていました。
ドラマの主人公のキャラクターやその県のロケ地の説明を聞きますと出かけたくなるものでした。
徳 島 県 が N H K に ア ピ ー ル
「阿波ナビ:徳島県の観光情報サイト」が阿波国(徳島県)に生を受けた”三好長慶”をNHK大河ドラマを通じて、(テレビを視聴する人に対して)是非とも知ってもらいたい気持ちで、アピールの活動を進めています。
結果として徳島県内の自然や歴史文化を全国に広く発信することによって、地域経済の活性化に繋がることになるのではないでしょうか。
徳島県では、毎年、武者行列まつりを実施しているそうです。この活動自体、三好長慶という人のことを我が郷土の英雄として讃えているようにお見受けします。
今回のテーマ:織田信長より以前に天下人となった”三好長慶”とは、どのような人物なのでしょうか?
三 好 長 慶:生 い 立 ち
三好長慶は、大永2年(1552)2月13日、父:三好元長の嫡男として阿波国(徳島県三好市)で誕生しました。
父:三好元長は、室町幕府・管領:細川晴元の重臣であり、功労者として認められていた。
享禄5年(1532)6月、父:三好元長は、功労者として評価を受けて、本国阿波だけでなく、山城国(京都府)にまで勢力を拡大していた。
この時期に一向一揆との合戦があって、父:三好元長は、命を落とします。三好長慶は、10歳(15歳になるまで幼名の「千熊丸」と呼ばれる)でした。
三 好 長 慶:大 名 と し て の 経 歴
三好長慶は、父:三好元長を落命させた一向一揆の勢いを鎮圧して、室町幕府・管領:細川晴元に仕えるようになりました。
室町幕府・12代将軍:足利義晴は、京都の治安が悪化してきたので、三好長慶に京都の治安維持をするように命じました。
三好長慶は、摂津国の越水城に入城して、この摂津国を本拠地にしました。その後、摂津守守護代となり、幕府に仕えるようになりました。
三好長慶に味方する人が段々と増え始め、当時の最大の勢力:石山本願寺にも認められるようになりました。
天文20年(1551)7月14日、近江国に亡命していた足利義輝が、京都奪還のため三好長慶軍に攻撃を仕掛けますが、敗退になりました。(相国寺の合戦)
以後、三好長慶は、室町幕府の政治主導者としての実権を握ることになりました。
三好長慶の勢力範囲は、摂津を拠点に山城・丹波・和泉・阿波・淡路・讃岐・播磨までに拡大しました。
三 好 長 慶 の 人 柄
戦国時代の武将の家族や近親者は、親子や兄弟でさえ敵味方に分かれて反目し合う家が多かった。
戦国時代には珍しく三好家では、三好長慶及び3人の弟がいましたが、共に仲が良かった。
三好長慶は、父親の仇討ち合戦で、対決する相手に近親者が居ただけで、躊躇して攻撃命令を出せなかったのを、弟独自で突撃して攻め滅ぼした。
織田信長ならば、相手の敵を徹底的に攻め滅ぼすのに、三好長慶は、相手を追い詰めようとしなかった。
三好長慶は、お人好しな優しい性格だったと思われます。
人 心 掌 握 術
豊臣秀吉が、天下統一を成し遂げたことは、読者の皆様もご存知だと思いますが、秀吉一人で取り組んだかといえば、それは難しいことだと思います。
野球やサッカーなどスポーツの監督の務めと似ているように思われます。
豊臣秀吉は、農民出身でしたが「自分は、いずれ一国一城の主になりたい!」という目標を持っていました。
【人の心を掴むのが、上手いこと】
・会社の上司のミスを自分が率先励行して解決したこと
・職場で他の人がやりたがらない仕事を自分が積極的に取り組んだこと
・自分の下には、優秀な部下がいなかったこと 雇った部下の仕事の失敗には、目をつぶって、部下の長所、短所を理解して、仕事をさせる
三好長慶も室町幕府の実権を握って、その仕事ができるようになったのも、3人の弟、家来:松永久秀他の人の協力があって、成就したのではないかと思われます。三好長慶が目下の人の心をどの程度掴んで、『この人のために役に立ちたい!』と思われたのでしょうか?
大 河 ド ラ マ に 出 演 し て ほ し い 人 物
歴史街道脇本陣というサイトでは、【大河ドラマの主人公に取り上げてほしい人物は?ランキング】(2018調査)の記事がありましたので、紹介したいと思います。
1位、2位の登場人物の意見として、(1)現代社会ほど進んでなかった女性の立場を木曾義仲の奥様:巴御前は、勇ましく演じている (2)立花宗茂は、魅力的な人間関係で、波乱万丈な人生を歩んでいる等登場人物の生き方に関心を持つ視聴者が多いように思われます。
大 河 ド ラ マ に 出 演 し て 欲 し い 人 物
1 位 | 木曾義仲・巴御前 | 12.3% |
2 位 | 立花宗茂・闇千代 | 3.3% |
3 位 | 明智光秀 | 2.3% |
4 位 | 織田信長 | 2.1% |
5 位 | 北条氏五代 | 2.0% |
5 位 | 伊能忠敬 | 2.0% |
5 位 | 島津四兄弟 | 2.0% |
8 位 | 聖徳太子 | 1.5% |
9 位 | 上杉鷹山 | 1.4% |
10 位 | 坂本龍馬 | 1.3% |
また、他の順位の登場人物でも、”北条は、大きな大名家なのに、意外と知られてない”とか”薩摩の島津四兄弟は、武勇伝や逸話が多いのに、放送されてないから”などとコメントがあったそうです。
三好長慶も、織田信長より以前の天下人、他家との家庭環境の違いなど私たち視聴者が興味を抱くドラマが見れるのでしょうか?読者の皆様は、どのように受け止めておられるのでしょうか?