宝塚音楽学校：合格発表ドキュメンタリー、タカラジェンヌに憧れて

宝塚音楽学校の知名度は、現代社会の女性の進学先、将来の取り組んでみたい職業などの問い掛けから、東の東京大学、西の宝塚音楽学校と言われています。

タカラジェンヌに憧れて、宝塚音楽学校に受験する女学生が増えていると聞かされています。

彼女たちは、宝塚歌劇にどれだけ関心を持ち、受験に臨んでいたのかにスポットをあてて、検証して行きます。

キ　ラ　キ　ラ　と　活　躍　で　き　る　場　所　を　求　め　て

宝塚音楽学校（兵庫県宝塚市）の合格発表の日が、毎年3月30日に行われます。今年（2023年）の合格者数は、たったの40人という厳しい結果でした。

宝塚音楽学校の合格を目指して、猛勉強してきた少女達には、宝塚歌劇が凄くキラキラ輝く仕事に写っていたのでしょうか？

タカラジェンヌになることに憧れて、受験する少女は多いですが、最初に彼女たちが、母親、姉妹、友人関係等近親者に宝塚関係の人がいたり、宝塚大劇場で観劇したり、憧れる原因は様々です。

webの記事で、宝塚音楽学校を受験した【ある女性】の家庭環境から合格発表までのプロセスをまとめてみました。

・彼女の先祖がホテル創業者で、父親が3代目経営者。母親が宝塚ファンで、姉がタカラジェンヌ。

・小学校時代にクラシックバレエを習い、中学校では、歌の練習をしていました。

・【受験1回目】中学校が終われば、急いで宝塚音楽学校の受験コースのレッスンに通う毎日。平日は5時間、休日は9時間の受講で、夜11時に帰宅して、中学の宿題やテスト勉強は、翌朝4時に起床して、取り掛かっていました。

・合格倍率は、年によって違いますが、彼女の受験した頃は、25倍以上でした。

1次試験：書類審査と面接。面接官の前で、受験番号、年齢、身長、体重、受験回数を述べます。それだけで、半分以下の400人程度に絞られます。

2次試験：実技として歌唱力が、試されるテストで、楽譜を正確に歌う試験と、舞踊では、バレエやジャズを踊ります。この時点で100人程度になります。

3次試験：（最終で）面接と、健康診断となります。

・【受験2回目】彼女が、高校進学後、宝塚の受験のためのカリキュラムは、中学校の時と同じように、放課後で平日：5時間、休日：9時間のレッスンをこなすのですが、

違うのは、金曜日の夜に東京の受験スクールのレッスンを終えて、最終の新幹線で宝塚へ向かい、音楽学校の試験審査員の先生のスクールで指導を受けに行きます。そして、日曜日の最終の新幹線で帰京します。

・高校生の2回目の試験に不合格が、分かったときは、彼女は、発表の場所で同行した母親に涙を流して悔しがっていました。

・【受験3回目】で不合格が、分かった時点で、『もう、いい。やり切った。』という感情になりました。彼女は、今まで両親から経済的な支援を含めて、世話になったお礼or今後の身の振り方を相談していました。

彼女は、タカラジェンヌになるという夢をかなえることができませんでしたが、中学校、高校時代に血の滲む努力をして、人として成長できて、ホテルの広報担当者orライターとして、立派に活躍しています。

宝　塚　音　楽　学　校　：　合　格　発　表　

アメーバブログ内：初嶺磨代のオフィシャルブログで、タイトル『宝塚音楽学校の合格発表』の記事がありましたので、紹介させていただきます。

”最後の最後まで諦めずに全力を尽くしてやり切りました！”

”それで腐らず諦めず最後の最後まで想いの炎を燃やし続けるって本当に凄い事です。”

”やっても受かる確率が少ない。”

”合格できなければ意味がなく、やるだけ時間が無駄になる。”

”そう考える人は、成功にこそ価値（勝ち）があり、失敗は無価値（負け）というロジックなのかもしれない。”

”でも、私の生き方は、そうじゃない。”

”夢に向かって、毎日悩んだり、笑ったり、泣いたり、躓いても立ち上がって、前向きにレッスンしている生徒達の姿を間近に見ていて、改めてどんな事でも目標に向かってチャレンジする生き方が好きだ！って思います。”

”この歳になっても、教えられることが沢山で、自分もまだまだ学び成長させて頂けること、本当に感謝です。”

この記事を読まして頂いて、宝塚音楽学校に合格しなければ、生きてゆけないという狭い生き方でなく、血の滲む努力をすることは、その人を成長させることだと受け止めることではないかと感じます。　

宝　塚　音　楽　学　校　の　役　割

宝塚音楽学校とは、どのような学校だったのか？

宝塚歌劇の団員を育成するための学校と言われています。

では、宝塚歌劇とは、どんな劇団なのでしょうか？

宝　塚　歌　劇　が　で　き　る　キ　ッ　カ　ケ

1910年代、阪急電鉄・創業者：小林一三は、本業の鉄道事業以外に一般客が楽しめる一大レクリエーション施設を造る構想を考えていました。

施設を造る場所は、宝塚（兵庫県宝塚市）です。宝塚は、温泉地で、旅館が多く、他の会社は、商談のためや顧客の接待のために旅館を利用していました。

宝塚市は、神戸市や大阪市などの大都会と違い、自然が豊かで、リフレッシュできる場所ではないか？

しかし、宝塚フャミリーランドとして動物園やプールを建設し、営業しても、思ったほど客足が伸びませんでした。

当時は、三越少年音楽隊や白木屋少女音楽隊が流行っていた頃だったので、小林は、「プールを活用して、少女合唱団を作ってみよう！」と考えました。

1934年（大正2年）、宝塚歌劇の前身となる『宝塚唱歌隊』が結成されました。

小林は、会社の利益を上げるだけでなく、プロの演劇をお客様に見てもらいたいので、部下（指導者）を欧米の国に研修のため派遣して、本物の演劇技術を学ばせてました。

歌うだけでなく、劇を演じるプロの歌劇団として結成しました。

1914年、最初の演目は、桃太郎を題材とした「どんぶらこ」でした。6年後の1919年、「宝塚音楽歌劇学校」を設立しました。

現在の「宝塚音楽学校」の前身であり、一般の学校と同じように授業のシステムを取り入れて、質の高い団員の育成を行えるようにしました。

また、同時期に「歌劇」という機関誌を創刊しました。この雑誌は、宝塚ファンとの交流を大切にしてきたことを表すものでした。

宝　塚　歌　劇　の　社　会　的　評　価

1974年、[ベルサイユのばら]の公演が、大ヒットしました。宝塚歌劇を知らない人でも、タイトル名を聞いた人もあると思います。

現在、50代より上の世代の方にとって「宝塚=ベルばら」といっても過言ではないハズでしょう。

1980年(昭和55年)、NHK連続テレビ小説(朝ドラ)で、『虹を織る』というドラマが、放映されました。

このドラマのヒロインは、宝塚歌劇団員という設定で、話が展開していました。

テレビの放送で、宝塚歌劇が、取り上げられたこと自体、宝塚歌劇が、社会的に評価を受けたことと感じられます。

(まとめ)宝塚音楽学校の役割として、最良の演技のやり方を指導するための教育機関となります。

メ　デ　ィ　ア　業　界：宝　塚　O　G　の　活　躍　ぶ　り

宝塚歌劇を退団後、芸能界で、活躍される方々のリストを表にしてまとめました。宝塚歌劇をご存知でない人でも、テレビ番組で、映画等で出演された人も多数おられます。

まとめ）宝塚歌劇OGの方々は、メディア業界でも多数活躍しておられます。タカラジェンヌを目指す少女達は、その厳しい受験で、縁あって合格して退団後も素晴らしい仕事ぶりする方もおられますが、大半の人は、その後の人生果たして不幸なのでしょうか？

人間誰しも目標を持って、取り組んでいる姿は、誰が見ても、美しいものです。自分の一番水に合う生き方を探すのも、有意義なことではないでしょうか？