トマトの発祥地:南米(ペルー、エクアドル)の高原地帯より
トマトは、南米のアンデス山脈の原産のナス科の緑黄色野菜の一種です。原種の実は、小粒で大きくても直径2cm程度で現在のミニトマトの大きさと形です。
アンデス山脈は、太陽の光が強く、年間降水量が平均100m以下の1年間通して乾燥した地域です。トマト自体が乾燥しても育つ野菜なのは、この南米の自然環境が関係しているのでしょう。
トマトについて、”A tomato a day keeps the doctor away”ということわざがあります。翻訳すると「1日1個のトマトを食すと、医者を遠ざける。」そうです。トマトの栄養素が、私たちの身体を病気にになりにくくするのであれば、トマトの健康効果について、興味深いので、検証したいと思います。
ト マ ト の 栄 養 素 と 健 康 効 果
トマトは、夏野菜とされ、リコピンの他B-カロテン、ビタミンCなど栄養素を多く含んでいます。
リコピンとは、トマト、スイカ、ピンクグレープフルーツなどに含まれる赤色の色素です。
リコピンの効果・効能は、抗酸化力であり、事例では、血糖値の低下、動脈硬化の予防、喘息の改善、美白効果等があると言われています。
人間の体内には、一定の割合で活性酸素が発生します。活性酸素は、私たちの身体に動脈硬化、老化、癌など身体に悪影響を及ぼします。
発生原因として、ストレス、喫煙、飲酒、食品添加物の摂取、排気ガスなど様々です。その活性酸素を消す物質を抗酸化物質と呼ばれます。
(トマトに含まれる栄養素:100g当たり)エネルギー:18Kcal、 炭水 化物:3.9g、糖 質:2.6g、食物 繊維:1.2g、脂 質:0.2g。
リコピンの抗酸化作用は強力で、B-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍とも言われています。
トマトに含まれるリコピンの効果活かす方法として、イタリア料理で、ピザやパスタを食することがありますが、食材にはトマトやオリーブオイルが含まれています。この料理の組み合わせは最強であり、共に抗酸化作用が働くので、私たちの健康管理のためには、オススメです。
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トルコの食に関する歴史or変革、おすすめメニュー
国名:トルコ共和国、首都:アンカラ、面積:78万k㎡、人口:8,434万人。
yahoo!japan:2022,1,7のトマトの世界生産量の国別ランキング上位3位では、第1位:中国 6,476万t、第2位:インド 2,057万t、第3位:トルコ 1,320万tとなっています。
FAO(国連食糧農業機関)のデータによると、日本の一人当たりのトマトの摂取量10㎏に対してトルコは、99㎏で示され、一人当たりでは、第1位だそうです。
トルコの人の先祖は、中央アジアの遊牧民族でした。遊牧民として、毎日の生活で羊を飼いならしていて、羊には大いに馴染みがありました。
羊に関する食に関しては、羊から採れる羊肉、ヨーグルト、チーズ『べスズ・ぺイニル』、『チョバン・サラタス』:羊飼いの昼食用の野菜。(賽の目に刻んだトマト、キュウリ、玉ねぎと青唐辛子のサラダ)
その他代表料理
ドネルケバブ:羊肉を薄切りにし重ねて、スパイスを付けて回転しながら焼く肉料理。
フムス:ひよこ豆のペースト状にしたものにゴマ、オリーブオイル、レモン、ニンニクが使われているヘルシー料理。
バルック・エキメッキ:焼いた鯖と玉ねぎのスライス、トマト、レタスを挟んだ料理。
世界三大料理
トルコは、オスマン帝国と呼ばれていた600年間に、広大な領土を持ち、皇帝が様々な地域から食材や調理方法を取り寄せて、宮廷の料理人に腕を競わせていたので、次第に料理の味が磨かれました。そのため、トルコ料理は、フランス料理、中国料理と並ぶ最高の料理として評価されています。
トルコの食文化
トルコの主食は、パン。朝食にパンとトマト、キュウリなどの多くの野菜や果物、オリーブの実、チーズをたっぷり食べます。
オスマン帝国時代から1日の食事が2回が3回に代わっても、この食習慣は、続いているそうです。
トルコの人は、紅茶(チャイ)を朝食だけでなく、1日の間に何回も飲むそうです。
トルコ料理の味を引き立たせるコツ
事例として、夏野菜料理のエズメサラダについて、オリーブオイルと塩・コショウで味付けして、ニンニクと粉末のパプリカで旨味を引き立てます。
イ タ リ ア 料 理:ト マ ト の 味 が 引 き 立 つ コ ツ
複数のレストランのシェフの方が、よくおススメのトマトの味わい方を投稿されていますので、これは、良いと思える部分を拾い上げて見ました。
食 材 を 加 熱 す る
トマトに含まれるリコピンは、ニンニク、、玉ネギと一緒に加熱することで、体内に吸収されやすくなる。
ト マ ト 加 工 品 を 使 う
トマトジュース:完熟トマトをつぶして、種を除いて絞ったもの。
トマトケチャップ:用途が料理の味付けに使う。
トマトソース:味が薄めなので、用途がパスタ料理。
トマトピューレ:トマト風味が生かされるので、用途は煮込み料理用。
トマトペースト:用途がピザ料理用。
固形トマト:トマトの皮、芯、ヘタを除いたもので、パスタから煮込みまでと用途が多い。
上記のやり方で、時間や手間をかけずに美味しいメニューに調理することではないかと思われます。
イタリアシェフのお仕事を続けてこられた方は、しっかりした信念を持っておられると思います。飲食されるお客様の喜ばれるシーンを励みに頑張っておられることでしょう。プロフィールなどで読ましていただいて、人としての生き方を学ばせてもらいまして、有難く感じています。
トマトは、夏野菜として、又は温暖な地域やハウス栽培も含めると1年中栽培され、食することができます。さて、日本国内の生産地を紹介します。
熊 本 県
年間生産量:13万7200t、シェア率18.9%(2020年)、日本生産量・第1位です。その鍵は、温暖な海沿いの地域が、秋から春にかけて、涼しい高原地域が、夏から秋にかけて栽培可能なので、年中を通じて栽培できるのが最大の強みです。
北 海 道
年間生産量:5万4900t、シェア率:7.6%(2020年)、日本生産量・第2位です。北海道は、春から夏にかけて日照時間が長く、朝晩の寒暖差が激しく、湿度が低いという点がトマト栽培にメリットがあります。
他にも生産地は、ありますが、割愛させていただきます。トマトという果物の栽培自体が、厳しい環境で行われることから、農家の方には、ご苦労をおかけしまして、ありがたいことです。
色々と説明させていただきましたが、トマトやトマト料理に関心をお持ちの方にとって、果たして役に立ったでしょうか?参考になれば幸いです。